- 2011/07/05
- GISとは
①GISの定義
国土地理院の定義では、「地理情報システム(GIS:Geographic Information System)は、
地理的位置を手がかりに、位置に関する情報を持ったデータ(空間データ)を総合的に管理・加工し、
視覚的に表示し、 高度な分析や迅速な判断を可能にする技術である。」と定義しています。
簡単に言いますと、地図を電子化し、データと統合して分析することで、今まで発見できなかった
課題や問題点を抽出し、解決の手助けをしてくれるシステムと言えます。
また、情報をGISで一元管理することで、社内の情報の共有化が図れるという大きなメリットもあります。
②GISの仕組み
GISは、地図とデータ、そしてこれらをコントロールするエンジン(プログラム)からなっています。
・地図は電子化され、何層にも重ねられたレイヤ(道路・鉄道・家枠等の地図)から構成されています。
・データは、一般的には「国勢調査」「事業所・企業統計」「商業統計調査」などの国が調査している、
いわゆる指定統計調査を搭載しています。
また、指定統計調査以外でもユーザー側で任意にデータを搭載することもできます。
・プログラム(エンジン)は、地図の移動や検索、施設の登録・削除、 データの表示などをコントロールします。
③GISの活用
1)地方自治体/官公庁/公共企業
都市計画、砂防調査、環境・防災アセスメント、道路計画、橋梁設計、 上下水道・河川計画、
浸水解析、土地区画整理事業、地質調査、観光促進、防犯マップ公開など
2)不動産業界
不動産の企画、物件管理、施工管理など
3)小売業/飲食業/外食産業
出店計画、商圏分析、営業戦略、競合調査、顧客管理、新規顧客開拓などのエリアマーケティングに応用
4)物流/集配/タクシー業界
GPS(全地球測位システム)を利用して移動体端末(PHS、PDAなど)の位置情報を取得し、移動体に対して
最適ルート、作業状況、指示などの情報を送受信することで、より効率的で迅速な輸送サービスを実現
④GISの今後
今後は、すでに提供されているASPサービスに加え、GPSとの連動によるリアルタイムの位置情報や、
スマートフォン系、タブレット系(Android、iPad)への搭載と、幅広く活用シーンが期待されています。
関連サイト
・国土地理院 http://www.gsi.go.jp/GIS/
・日本地理学会 http://www.ajg.or.jp/aboutus/gis.html
・総務省統計課 http://www.stat.go.jp/