- 2011/09/05
- ハフモデルについて
ハフモデルについて
①頭を悩ませる問題
新規に店舗を出店する場合、いつも問題になるのが、売上予測です。新規に出店すれば、一体この店はいくら位の売上が見込めるかが、頭を悩ませる問題です。
そこで、比較的簡単に売上を予測できるのが、「一人当りの購入金額×商圏内人口×商圏内の自社獲得シェア」です。しかし、ここで大きな問題が「商圏内の自社獲得シェア」です。商圏内でどれくらいのシェアが取れるかが、売上予測値を左右します。
では、どのようにしてシェアを算出すればよいのでしょうか。
②デビッド・ハフ博士の登場
ハフモデルは、1960年代にアメリカのカリフォルニア大学の経済学者である、デビッド・ハフ博士が考案した売上予測モデルです。
簡単に言いますと、ある地域に住む消費者が、その地域のお店で購入する確率は、お店の規模に比例し、そこに到達する時間距離の2乗に反比例するというものです。一般的に、消費者は規模(売場面積)の大きなお店に行く傾向にあり、遠いお店には行きたがらない、ということを前提としています。
現在の日本では、より実情に合わせた「修正ハフ」というものが使われています。
③距離と売場面積だけでは....
上記のことから、弊社の経験では、比較的規模の大きな商業施設にはハフモデルは予測がしやすいですが、商圏が小さな店舗では予測しにくいという結果がでています。また、目的来店型店舗(店舗に来店することが目的)より機会来店型店舗(主目的は別でついでに来店)は予測しづらいということも言えます。
また、お客様の吸引力を測るためには、多くのデータを収集することが重要ですが、特に自社店舗と競合店の魅力度(ブランド力)を総合的に算出(数量化)する必要があります。どのようなデータを採用するかで結果は大きく左右されますので、慎重にデータを吟味する必要があります。
④現在では....
現在では、GISにデータとハフモデル式を投入して、カスタマイズすれば、瞬時にかつ簡単に売上予測値を算出することができます。